導入前のお悩み
チラーを低い温度設定にすると異常停止することがあり、接客中や閉店後にチラーが停止しても気付かず、不凍液の温度が上昇してしまう。
不凍液の温度が上昇すると、低温熟成したいビールのタンク温度も上昇してしまい風味が変わる。
導入後
不凍液タンクの温度上昇とチラーの異常を知らせるメールが届き、スマホやパソコンからチラーの再起動ができるようになったことで、タンク温度の上昇抑制に貢献。
遠隔監視・操作内容
信号種別 | 内 容 |
接点入力(DI) | チラーの運転状態:Stop ⇔ Rum |
接点入力(DI) | チラーの異常状態:Normal ⇔ Alarm |
接点出力(DO) | チラーの運転操作:Off ⇔ On |
接点出力(DO) | チラーの停止操作:Off ⇔ On |
アナログ入力(AI) | 不凍液温度:4~20mA |
今回のポイント
良い意味で「変わった人」しかいない醸造所と、改造対象の制御盤が海外製という2点。
(クラフトビール業界は海外製の設備が多いそうです)
遠隔監視したい不凍液(GLYCOL)の温度指示計に、伝送出力機能(4~20mA)があればこのまま使えたのですが、温度表示と接点出力だけのシンプルタイプで交換が必要でした。
まったく馴染みのないANTHONEの温度指示計(廃番)を、既存の配線と仕様に影響がないように伝送出力がある京都サンガF.C.のオフィシャルスポンサーOMRONの温度指示計に交換しました。
ANTHONE→OMRONで取付寸法も異なるので、他の温度指示計と雰囲気を合わすべく黒い取付パネルも板金製作しました。
既存の測温抵抗体(Pt100Ω)の精度が怪しかったので、取材協力のサービスとして新品に交換させていただきました。
お客様のハンディタイプの温度計で不凍液温度を計測し、誤差もありませんでした。
チラーは屋外に設置しているので、既存と同じPF管で施工しました。少し古いチラーでしたが、メーカーから取説もいただけたので、外部からの再起動や異常信号も問題なく配線できました。
「これで安心です」
負荷がかかる夏場にチラーの異常が発生しやすいとのことなので、これからもJOKERが大活躍して美味しいビールが飲めますように。
Avec tous mes remerciements.
取材協力
店 名
Yggdrasil Brewing
(イグドラジル ブリューイング)住 所
〒254-0806
神奈川県平塚市夕陽ケ丘44-7
TEL:0463-73-8282営業時間
月-金 3pm-9pm / 土 1pm-9pm / 日-祝日 1pm-8pm